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【歴史教科書問題】訂正の中身、本質を理解していない訂正にとどまる(教科書会社/検定員)

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朝日新聞の捏造からできた「従軍慰安婦」という造語。国会にて「従軍慰安婦」「強制連行」「いわゆる従軍慰安婦」「従軍と慰安婦の組み合わせ」が不適切表現として閣議決定され、歴史教科書でも不適切と判断された。問題の歴史教科書問題が一歩前に進んだと思われたが・・・。

記事

産経新聞 2021/9/20

教科書に残る「従軍慰安婦」 引用で通過、検定に限界(産経新聞 2021/9/20 20:28)

訂正内容

産経新聞の内容より修正内容を確認してみる。

山川出版社

訂正前

朝鮮人女性などの中には従軍慰安婦になることを強制されたものもあった

訂正後

日本・朝鮮・中国などの女性の仮名には慰安婦になることを強制されたものもあった

清水書院

訂正前

《資料》アジア女性基金は、いわゆる従軍慰安婦問題に関して(略)

訂正後

《資料》アジア女性基金は、いわゆる従軍慰安婦問題に関して(略)
※従来は、政府の談話なども含めてこのように表現されることも多かったが、実態を反映していない用語があるとの意見もある、現在日本政府は、「慰安婦」という語を用いることが適切であるとしている

実教出版

訂正前

日本に強制連行されていた朝鮮人や中国人は故国に帰還したが(略)

訂正後

日本に動員されていた朝鮮人や強制連行されていた中国人は帰還したが(略)

どうしても書きたいんだね・・・

結果、言い換えを行なっただけで、本質を全く理解していないような訂正となった。

そりゃそうなるでしょう。検定員も教科書会社も変わってないのだから。

 検定は、「文科省の検定基準の意図に合致しているかどうか」で判断されます。検定は平等に行われているのかというと、どうやらそうでもないようです。令和元年度に、差別的な扱いで一発で不合格となった教科書会社がありました。「自由社」です。

「自由社」国を提訴

「つくる会」教科書不合格で国提訴 出版元、1200万円請求―東京地裁(時事通信 2021年09月21日19時09分)

教科書検定「違法」と提訴 自由社(産経新聞 2021/9/21 19:33)

訴状によると、自由社版には元年度検定で規定の割合を超える405件の検定意見が付き、同年度内に再申請ができない「一発不合格」が適用された。自由社側は他社版の同様の記述には意見が付いていない「ダブルスタンダード(二重基準)」の例を含む50件の違法な検定意見がある。

産経新聞2021/9/21)一部抜粋

まとめ

 朝日新聞の捏造からできた「従軍慰安婦」という造語。正しく修正されると期待されたが、検定員も、教科書会社にも問題あり。趣旨が全く理解できていないのでしょうか。課題が多すぎて、気が遠くなりそう・・・。

関連1:長い戦いの末、不適切であるという政府見解をGET

関連2:不適切文言訂正へ

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