兵庫県知事の斉藤知事が、『喫茶店で「自分は知事なのに、なぜ出て行かないといけないのか!」と言ったと人づてに聞いた』と書かれたアンケートについて。今回の騒動は、自民党の井戸派と職員、そのOBや労働組合という巨大既得権益による、斎藤知事降ろしなのか。
職員アンケートにカスハラしたと聞いたとの記載
職員アンケートP59 下から2番目
兵庫県HP 兵庫県議会文書問題調査特別委員会「兵庫県職員アンケート調査」中間報告より
当協会事務所が入居している******1階の喫茶コーナーに、知事ほか数名が入り込み打ち合わせをしていた。営業時間が終了しても打ち合わせを続けていたため、店番の女性が、営業時間外なので退席してほしいと声をかけたところ、知事が、「自分は知事なのに、なぜ出て行かないといけないのか!」と怒鳴り、店番に対してだけでは気が済まなかったのか、****受付のスタッフにも苦情を言って****を後にした。
この件については、下記のサイトに詳細を説明してあるが、デタラメだったことが既に判明している。
問題は、知事の証言で明らかになった内容だ。
事件当日は自民党の県議会議員と一緒にいた
百条委員会での知事の証言
斎藤知事は日本共産党の庄野議員からの尋問にこう答えた。
自民党の県連大会が県民会館であった時だっだと思いますけども、大会の終了後、県議会議員がたと政策に関してお話をさせていただく用があって、一階のペースを少し使わせていただいたということです。
スタッフの方が「もうそろそろ終わりなので」とおしえていただいたので、「わかりましたすぐ終わります」といったので、「知事なのになぜ出ていかないといけないのか」ということは言っていません。
スタッフの方が大きい声で「早く出ていってください」と言われたので、私もちょっとびっくりしまして、大変申し訳ないなという想いで「すいません兵庫県知事です」と言うふうに名乗ったということです。
それを、受け付けのスタッフの人にも、行き違いがあったのですいませんということで伝えたと言うふうに、それが私の認識です。
証言の通り県民会館の喫茶ルームに行った日は、令和6年度の自由民主党兵庫県支部連合会の令和6年県連大会に代わる総務会がひらかれていた。(令和6年3月2日)斎藤知事はそこに呼ばれ、挨拶をしている。 会が終了後、自由民主党の県議会議員数名とその喫茶店に入ったという。
打ち合わせの現県民会館の喫茶店
兵庫県民会館HPによると
Caféはぁとす。
兵庫県民会館の喫茶コーナーのご案内です。
おいしいコーヒーにお昼のお弁当やスイーツ、季節限定のメニューなどもご用意しています。県民会館にお越しの際は、ぜひご利用ください。
(令和2年10月3日よりopen)
- 営業時間 平日土日祝11:00~15:00(オーダーストップは閉店30分前)
- 定休日 12/29~1/3、会館の休館日
- 場 所 1階ロビー北側
- T E L 078-335-0335
- F A X 078-335-0335
- メール cafe@heartoss.co.jp
喫茶コーナーは兵庫県の外郭団体だった
公益財団法人 兵庫県芸術文化協会
【総括表】 県行政と密接な関連のある公社等に係る基本情報(令和5年4月1日現在)
によると、上から5つめに「公益財団法人兵庫県芸術文化協会」とある。理事長は 西上三鶴氏(前兵庫県教育委員会教育長 阪神南県民センター長や企画県民部長などを歴任。2018年から教育長を務め、2021年10月に再任、2023年3月退職。)
公益財団法人兵庫県芸術文化協会HPの中を検索すると
カフェ はぁとす。(兵庫県民会館内店舗)と記載がありました。
天下り団体
今回の斎藤知事降ろしを主導しているのが、自由民主党の元知事井戸派であるわけだが。その理由は、20年も続いた井戸知事だ。井戸知事が引退する際、副知事として井戸知事を支えていた金澤和夫を後任にすると発表していた。自民党の一部は金澤氏、別の一部は斎藤氏を推薦し、事実上の党分裂選挙となった。
斎藤知事は天下り団体にメスをいれる改革をすすめており、それが職員やOBの反発を招いている。
外郭団体「ゼロから見直す」 斎藤知事、外部人材活用も検討(2021/12/7 08:51神戸新聞NEXT)
兵庫県の斎藤元彦知事は6日、県の外郭団体について「ゼロベースで見直すことが必要」と発言し、12月中に公表する行財政運営方針見直しの素案に改革の視点を盛り込む方針を示した。また、県職員OBが長期在職している事例があることから、外部人材の活用を検討する考えも述べた。
この日の県議会代表質問で、会派「維新の会」の質問に答えた。
県行政の代替的・補完的機能を担う公社など32団体について、斎藤知事は「社会・経済情勢や県民ニーズの変化に伴い、民間活力の積極的な活用、民間との役割分担を踏まえた見直しが必要」と指摘。近く公表する見直しの視点に基づき、外部有識者らでつくる第三者委員会からの意見も踏まえ、県の関与や団体の在り方を再考するという。
一方、県職員OBの再就職については、65歳での退職を定めた県の内規を超えて慣例的に雇用が延長されていた56人に対し、本年度末までの退職を求めている。(大島光貴)
神戸新聞
兵庫県、副知事と教育長が任期途中で退任へ(2022/3/18 19:30神戸新聞NEXT)
兵庫県の荒木一聡副知事(66)が任期途中で退任することが18日、関係者への取材で分かった。斎藤元彦知事(44)は、後任に県県土整備部の服部洋平部長(59)を起用する方針で、30日の県議会定例会最終日に人事案件として追加提出する。同意が得られれば4月1日付で就任し、任期は4年間。
服部氏は1986年に県職員に採用され、宝塚土木事務所長や土木局長、県土企画局長などを経て2020年6月から現職。県内では神戸・六甲アイランドと神戸市長田区をつなぐ大阪湾岸道路(阪神高速湾岸線)西伸部など重要な社会基盤整備が進んでおり、技術系の部署を長く経験した服部氏の手腕や調整力が必要と判断したとみられる。
斎藤知事はこれまでの県議会本会議などで、副知事も含め幹部に女性を積極登用する意欲を示していたが、21年9月に副知事に就任した県職員OBの片山安孝氏(61)に続き、男性を起用する方向となった。
荒木氏は78年に入庁。企画県民部長や公営企業管理者を歴任し、16年、前知事の井戸敏三氏の下で副知事に就いた。20年に再任され、知事交代後も続投して斎藤県政を支えてきた。
また、県教育委員会の西上三鶴教育長(62)も任期途中で退任することが分かった。後任には県防災監の藤原俊平氏(59)が起用される見通しで、副知事の人事案とともに県議会へ提出される。
藤原氏は87年に県庁に入り、企画財政局長や神戸県民センター長、知事公室長などを経て21年4月から現職。一方、西上氏は阪神南県民センター長や企画県民部長などを歴任。18年から教育長を務め、21年10月に再任されていた。(田中陽一、金 旻革、古根川淳也)
この時に退職した県教育委員会の西上三鶴教育長が喫茶ルームを経営している「公益財団法人兵庫県芸術文化協会」の理事長であった。
この異例ともいえる全マスコミの兵庫県知事叩きは、政権争いに加え、職員、職員OB、労働組合などの既得権益にメスをいれる知事への反発ではないかと関係者は語る。